『お薬と生活』コーナーでは、お薬や健康生活にまつわる話題を取り上げています。
日々の生活の中に取り込めるちょっとした工夫や季節に応じた健康対策のほか、ケイアイエム(KIM Pharmacy)の薬局店舗での取り組みなど、みなさまの健康生活をサポートする情報を提供しています。
骨粗鬆症のおはなし
2019年6月
年齢が上がると誰もが骨折しやすくなるようです.何故でしょう?
骨粗鬆症という病気をご存知ですか?
骨粗鬆症とは?
骨粗鬆症は骨のカルシウム量が少なくなり、骨がもろくなる病気です.
高齢になるとカルシウムの吸収力が下がり、骨の新陳代謝のバランスが崩れることにより起こります.
閉経後の女性に多いとされていますが、歳をとればだれにでも起こる病気です.
骨粗鬆症になると
- 腰などが痛くなります.
- 腰が曲がったり、身長が縮んだりします.
- 骨折しやすくなります.
日常生活でこころがけること
- 食事はビタミンDやカルシウムの多い食品を摂るようにしましょう.
- 太陽のもとで適度な運動を心がけましょう.
骨折を避けるために
- スリッパや靴は滑りにくい物を選びましょう.
- 段差などつまずきやすい障害物に注意しましょう.
- 家の中では階段、浴室.トイレなどに手すりを付けましょう.
- 医師から骨粗鬆症の薬が処方されたら、きちんと飲みましょう.
骨粗鬆症のお薬は
整形外科などで骨密度の検査を受けて、骨粗鬆症と診断されたら薬が処方されます.
きちんと飲みましょう.骨密度をあげ、骨折しにくくなります.
活性型ビタミンD3製剤
カルシウムの吸収を助け、骨の形成を助ける薬です.
SERM(選択的エストロゲン受容体調節薬)製剤です.
閉経後、女性ホルモンの急激な低下により.崩れた骨の形成と破壊のバランスを整えます.
ビスフォスフォネート製剤
骨吸収(骨の破壊)を抑える製剤です.
(注意 服用方法を守りましょう.)
他に注射薬もあります.
体操をしましょう
バランス能力、筋力をつけましょう.
- 片足立ち
- 背筋をのばして真っすぐに立ちます.片足を少し上げます.片足立ちのまま1分数えます.左右両方行って下さい.
左右1分間ずつ、1日3回くらい.
(注意 転倒しないよう、つかまるものがある場所で行って下さい)
下半身の筋力をつけましょう
- スクワット
- 肩幅より少し広めに足を広げて立ちます.
背筋をのばしたまま、ゆっくりと腰を落とします.
ゆっくりと立ち上がります.
(注意 腰を落とした時に、膝が爪先より出ないようにしましょう)
5~6回繰り返します.1日3回くらい
体操は続けることが大切です.
骨折しにくい丈夫な骨であることは、健康寿命を延ばすことにもつながります.
楽しく、元気に長生きしましょう.