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神奈川県、埼玉県を中心に、お薬を通じてお子さまからお年寄りまで、地域住民の健康生活をサポートするケイアイエム(KIM)調剤薬局グループ

地域医療と患者様を安心でつなぐ ケイアイエム(KIM)調剤薬局グループ

お薬と生活

『お薬と生活』コーナーでは、お薬や健康生活にまつわる話題を取り上げています。
日々の生活の中に取り込めるちょっとした工夫や季節に応じた健康対策のほか、ケイアイエム(KIM Pharmacy)の薬局店舗での取り組みなど、みなさまの健康生活をサポートする情報を提供しています。

便秘とオリーブオイルの関係

2020年11月

そもそもなぜ便秘になるの?

食事が消化吸収する過程で、小腸で栄養が吸収され水分がなくなり固形物として直腸に達します。直腸壁が押されると直腸から脳へ排便を促します。しかしながら、生活リズムの乱れや便を我慢し続けると直腸から脳への伝達が鈍くなります。それが便秘の始まりだと言われています。

便秘解消に効果が期待できるオリーブオイル

オリーブオイルの主成分のオレイン酸が腸の動きを活性化させると研究報告があります。小腸で完全に吸収できないので大腸までオレイン酸が届き、腸壁で潤滑油となり摩擦が減り便秘が解消されやすくなるそうです。
また腸まで届いたオイルが便にしみこみ硬い便を柔らかくしてくれます。
さらには、オリーブオイルにはビタミンEも豊富に含まれており自律神経のバランスを整えてくれる働きがあります。それが腸の蠕動運動をスムーズにすることにもなり便秘解消にもつながります。

オイルの種類

便秘解消のためにはエクストラバージンオリーブオイルを使用して下さい。未精製のため酸化が少なく新鮮で、ポリフェノールの含有量も多く、抗酸化力も高いのでおすすめです。
ピュアオリーブオイルは精製されておりある程度酸化している可能性もあるのであまりおすすめできません。

飲み方は?

基本的には食前に飲むのがよいとされていますが特におすすめなのは朝食前です。朝は腸の蠕動運動が一番活発な時間帯のため、そこに合わせてとりいれるのがいいでしょう。
次におすすめなのが夕食の1時間前です。食べすぎは腸に負担をかけ、便秘を引き起こす原因にもなります。そのため夕食前に満腹中枢に働きかける作用もあるエキストラバージンオリーブオイルを摂取することで食べすぎを抑え便秘を予防することが期待できます。
1日に取り入れる量としては大さじ2~3が適量であると言われています。この量を1日数回に分けて取り入れることをおすすめします。
また加熱をすると酸化が進んでしまうので生で取り入れることをおすすめします。

摂取する際に気を付けるべきこと

過剰摂取しない

健康によいとされている栄養素がたくさん含まれていますが、油なので大さじ1あたり111kcalのカロリーがあります。

保存方法に気を付ける

酸化しやすいので、直射日光や高温になる場所は避け、冷暗所に保存しましょう。しかし、5℃以下で結晶ができてしまう性質もあるため冷蔵庫での保存は避けた方がいいでしょう。

下痢の症状がある人は摂取を避ける

オイル自体が消化しにくい食べ物であり体内に入ると胃腸に負担がかかるので下痢を起こすことがあります。そのため便秘と下痢を繰り返すけいれん性便秘の方にはおすすめできません。

※あくまでも薬ではなく食品です。一定期間試しても効果がない、体調が悪くなるなどありましたらすぐに中止して必要に応じて医療機関を受診するようにして下さい。

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